ズルいこと言えないひとだなあ、松山くんは。
≪プラスアクト≫
2008-09-12
≪プラスアクト≫でまた苦悩しています、松山ケンイチくん。
あなたの、その、真摯さがたまらないんです。
楽にしてあげたいけど、本人はきっと、そんなこと望んではいない。
なんてひとなんだろうなあ・・・
ある人に言われたんですけど、
仕事”が”人生なんじゃなくて、
仕事”も”人生なんだ、と。
僕の場合、どちらかというと仕事が人生で、
自分にはこれしかなくて・・って、
考えていたから、そう言われたら
自分に何も残っていないなあと感じて。
唯一残っているのは、演じているキャラクターだけ。
そこに≪自分自身≫はない気がします。
以前もお話した≪自分自身が置き去りになっている感覚≫と
いうのがいつもどこかにあるんです。でも、そこを
一緒に進ませないといつか大変なことになる・・・
というのも頭にあって、
まさにそれが今なんですよ。
僕は自分の生活の中での悩み・苦しみとかはないんですよ。
でもそれじゃあ、そんな、空っぽな自分からは何も
出てこないですよね。
特に創作活動においては。
感動してもキャラクターでしてるのか自分自身でしてるのか・・
わからなくなってきているし。
今もうほんとに人間一年生って感じです(笑)
まだまだ何も見えていない。
特に松山ケンイチとしては。
今まで色んなことを言ってきたけど、なんか最近
いえなくなってきている自分もいやなんです。
松山くんが最近アニメビデオで
「フランダースの犬」を見たというのを聞いて、
相当疲れているんだなと思いました。
あの、悲しくてせつない物語で、
要するに、薄っぺらくなっている感情を
またみずみずしく取り戻したいと
思ったのだろうなと・・
撮影などで疲れると、こころまで
まっすぐで薄っぺらい板のように
なってしまうのじゃないかなと。思って。
しかしまあ、B型ですね、
ぐるぐるしてますね。
考えこんじゃっていますね。
なんなんだろ、
ひとりになる時間を、
ひとりでいないで、
美しいと思えるひとや風景や書物や映画や音楽や・・
そんなものに
出逢うべく、自分から飛び込んだほうが
いいのじゃないかと思うのです
からっぽな自分を認めるのはきつい、
だから進んでそのことを話している松山くんは
すごいな・・。