おやすみの日、
19時から≪包帯クラブ≫、
観てきました・・・
2007-09-24
12時からと19時からしか上映が設定されて
いなかったのです。
うちのももちゃんとふたり、
10分まえに会場にはいってびっくり。
お客さんは、私たち2人だけ~Image may be NSFW.
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上映の時間設定をぜったいまちがってますよ。
だいたい中・高校生がメインの客層だと思うんです。
午後7時から9時という上映時間、
普通は無理ですよね。
「いいのかな、映画かけてもらっていいの?」
と思っていたら、あと3人入って来られました。
どこに座ろうとオールOKな会場、
こんなの生まれて初めてだ・・で、
ずっとこころ待ちにしていた映画が
始まりました。
≪包帯クラブ≫公式HPはここから
≪包帯クラブのルール≫
傷ついた人の、傷ついた場所に
包帯を巻きに行く。
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それをデジタルカメラで撮影し、
その傷ついた人へメールで送る。
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活動範囲は市内に限る。
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報酬はもらわない。
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包帯代は、部員のカンパでまかなう。
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ヘンな関西弁を操り、突拍子もない行動にでる。
病院の屋上で偶然に出会ったワラの心の傷を知り、
咄嗟にフェンスに包帯を巻く。
それが、ワラの心を癒す。ディノがとったこの
行動が≪包帯クラブ≫のきっかけとなり、
クラブの中心人物となる。しばしば異常なほどの
ハイテンションな言動で仲間たちを困惑させる
ことも。だが、その言動のうらには仲間たちにすら
言えない深い傷があった・・・。
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中学時代、ワラ、タンシオ、テンポ、リスキの
親友4人で、≪方言クラブ≫を作っていた。
卒業後、タンシオとは同じ高校に通う一方、
テンポ、リスキとの間にはいつしか距離が
できていった。両親は離婚し、母と弟の3人で
団地暮らし。この郊外の都市で、普通に
就職し「なんとなく暮していく」と思っていた。
だが、ディノトの出会い、≪包帯クラブ≫の
活動を通して徐々に自分自身も変わっていく。
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友だちから送られてきた「包帯」の
メールに感動し、ワラとタンシオと出会う
浪人生。≪包帯クラブ≫ではHP制作を
担当する。包帯クラブ最年長として
年下のメンバー達を温かく見守る。
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ワラの親友。ワラが彼女の失恋した場所に
包帯を巻いて慰めてあげたことが
≪包帯クラブ≫を作るきっかけとなった。
泣いたり、笑ったりと自分の感情に
正直な彼女は、包帯クラブのムードメイカー
的な存在。
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高校は進学校に通い、ワラ、タンシオ、
シオ、リスキの3人と距離をおくように
なっていく。裕福な家庭に育つが、
人知れず、悩みを抱えている。
≪包帯クラブ≫の活動に誘われるが
「馬鹿みたい」と断る。
しかし、本当は・・・。
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家庭の事情により高校へは進学をせず、
飲食店で働いている。見た目は不良だが
料理上手で優しい性格。久しぶりに
再会したワラ、タンシオ、に誘われ
≪包帯クラブ≫の一員となる。
L図書での≪包帯クラブ≫、本のレビューはここから
ストーリーのクライマックスはディノの心の傷を
癒すというか、ディノがそのことを乗り越える場面。
そこに至るまで包帯クラブは学校や警察から
詮索されたりして、一時活動を休止するのですが、
その後、思い切った行動にでるのです・・・
画面の中の、包帯は
頼りなげで、悲しくなってしまいました。
ひとりのにんげんの心細さの象徴のように、
風にひらりと揺れていました。
だけど思ったのです、
悲しくても、こころ細くても、
役に立たないように見えても、
それでもそこに≪想い≫はあるのだと。
ひとりひとりのにんげんのこころは
あの細い包帯よりもなお、
力のないものかもしれない、
そこにあることすらわからないものかもしれない、
だけど、だれもがそれを大切に
護りながら、護られながら、
なんとか歩いてゆくんだなあと。
そんなことを思いました。
ももちゃんと、
感想を言い合ったわけではありません。
だけど、いい映画を観たねと、
黙って顔を見合わせました。
きっとそれだけでいいんですね、
私は私のこころのなかに
常備品の包帯のように
この映画をしまっておきたいなと思います。
ディノはへんてこりんな関西弁を使う子です。
それは彼が爆竹をおなかに巻きつけて、
中近東で爆撃にあうこどもらの痛みを
その何分の一かを知りたいというための行動と、
結局はおなじところに端を発したことだとわかります。
ディノのへんてこりんな関西弁、
寄り添って聞いてあげてください。
柳楽優弥くんはほんとうに素敵な俳優さんだと
その存在感に感動しました。
長い記事におつきあいくださいまして、ありがとうございました。