松山ケンイチのハンドパワーも通じず…
ベルリン映画祭が閉幕…。
>世界3大映画祭の一つ、第65回ベルリン国際映画祭の授賞式が15日に閉幕し、11日間の日程を終えた。
コンペティション部門の最高賞「金熊賞」にイランのジャファール・パナヒ監督の「タクシー」が輝き、
日本から出品されたSABU監督の「天の茶助」は受賞を逃した。
日本勢では短編部門で仏在住の瀬戸桃子監督の「プラネットΣ(シグマ)」が、新設された「アウディ賞」を受賞した。
>SABU監督が自らの処女小説を映画化した「天の茶助」(6月27日公開)は、
脚本家が人間の人生のシナリオを書いている天界でお茶くみをしている茶助(松山ケンイチ)が、
地上の女性(大野いと)を助けるために奮闘する。
松山、大野、SABU監督はレッドカーペットで歓声に応えていた。
[産経ニュース]

今回、受賞ならず、残念でしたが、
国内の観客だけでなく、多くの方に見ていただけたということは、
松山さんにとって、それだけでうれしく、報われることだったのだろうなあと思います。
イケメン振りを発揮、とはちょっと言いにくいけど(笑)、
楽しそうな松山さんの写真がうれしいですね!
受賞作品および、今年のベルリン国際映画祭の雰囲気について、朝日新聞から、
下記のように抜粋します。
>『社会えぐる 不屈の精神』
15日に閉幕した第65回ベルリン国際映画祭。
イランで当局の監視下にあるジャフル・パナヒ監督の「タクシー」が、
監督不在のまま最高賞の金熊賞に選ばれた。
会期中は、仏連続テロ事件や欧州での移民排斥運動に対して、
映画人から異議が相次いだ。
「表現の自由」への関心が高まる中、コンペの各賞は社会派で低予算の作品に集まった。
>パナヒはタクシー運転手に扮し、テヘラン市内で客を乗せて運転しながら、
固定カメラで車内を撮った。
アパス・キアロスタミ監督が「10話」などで使った手法だ。
「泥棒は絞首刑にすべきか」を言い争う男女、
外国映画のDVDを違法販売する業者、
けがをした夫を病院に運ぶ妻、
映画作りの宿題を出されためいーーー。
乗り合いタクシーの中の一期一会が、ドキュメンタリーとフィクションの境界線上に映し出された。
エンドロールにはパナヒ以外の名前は出てこない。
出演者やスタッフに危害が及ぶことを避けるためだ。
個々人が抱える事情をつないで、現代のイランをユーモアをこめて鋭く批判し、
下馬評通り金熊賞を獲得した。
「社会への怒りや不平不満に心乱されることなく、
不屈の精神で映画へのラブレターを作り上げた」。
審査委員長のダーレン・アロノフスキー監督は授賞理由をこう述べた。
「芸術、地元、イラン、観客への愛で満ちあふれている映画だ」
ファンタジーがファンタジーとして、
愛され、評価され、
映画がリアル世界の政治や空気感によってランク付けされるのではなくて、
エンターテインメントとして独立して評価されるのであるといいなと思いますが・・・。
(もちろん、松山さん主演の作品がどうこう、というのではなくて)
というのも、賞を得た作品がすべて、『社会派で低予算』の作品に限られているというので。
でないと、やせ細っていくと思うのですよね、映画祭自身が。
昨今の状況を考えるとき、しかたがない、とは思ってしまいますが。
・【映画点描】松山ケンイチのハンドパワーも通じず…ベルリン映画祭が閉幕…
[産経ニュース]
http://news.fresheye.com/mart/d4r/r-sankei-d4r-4q/6013852/