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労働環境悪化がすりかえられている、この現実。

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労働環境悪化が
すりかえられている、この現実。


ヨーカ堂が正社員を半減させ、その負担をパートに転嫁させるという《反省》の仕方で、
業績をUPさせようとしている、という記事とそれにたいする別記事がありました。

その記事とは日経が去年クリスマスイブに掲載したもの。
以下の通りです。


「ヨーカ堂「正社員半減」の挑戦 パートに託す命運」 2012年12月24日 『日本経済新聞』
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1902K_Z11C12A2000000/?dg=1

要するに、新規雇用を見送り、リストラをしまくったであろう正社員を、
その仕事内容の一部を低賃金のパートに背負わせることで、
さらに削減しようというもの。

そして酷いのは、「申し訳ない、苦渋の負担増をお願いする」というスタンスではなくて、
パートに仕事の責任感を増加させることで、
仕事への誇りと熱意を引き出す、などというとんでもないあくどい姿勢なのです。

給与・待遇に比例しない責任が
なぜ正当化されるのか
  (ガジェット通信/livedoorニュース)


正社員の働き口がなくて、パートに流れている若い労働者のなかには、
かなりの割合でダブルワークをしているひとたちもいます。
そのひとたちに賃金に見合う以上の責任を押し付けるとはどういうことなのでしょう。
ひとりひとりには限界がある、
あるいは背負っている人生がある、夢がある、
などというのは、経営者側にとっては笑止千万なのでしょうね。
いくらでも代替要員はいるのですから。

ヨーカ堂に限らず、午前7時から開店しているイオンだって、
全国的な影響力を及ぼして、
個人商店やコンビニを潰しまくっているにちがいないなあと思います。
きっとパートさんたちはさらに過酷なシフトを強いられているのでしょうね。

正社員が少なくなって、パートでしか働けない、
残った正社員たちも労働環境は悪化している・・・というこれまでの流れが
さらに酷い方向にむかっている、そして、
大新聞がそれを後押しするような論調で伝えている、ということを
おさえておきましょうね。
きっと、この流れは他のマスコミに波及するでしょう。
労働環境はさらにこの流れを加速させるものと思われます。
ああ、悲しい哉。




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