ダークなNHK朝ドラ
「純と愛」の賛否
NHK朝の連続テレビ小説、っていうのが、
正式名称でしたよね。
今は違うのかな?
私は《ゲゲゲの女房》あたりから見るようになったのですが、
正直、《カーネーション》の後の、前回シリーズは
波乱万丈の主人公の生き様を描いた《カーネーション》から
ノスタルジックに揺り戻しがあったドラマかなあと思っていました。
がんこ親父と、彼にしたがう従順な妻、
よくできた姉とおっちょこちょいでできのあまりよくない妹・主人公、
恋愛に発展する幼馴染、優しい友達たち、
主人公と恋愛するも去ってゆく同僚医師、
戦後の復興のなかを模索して生きる兄と、
一家に迷惑をかけ、兄である父と折り合いの悪い、話のわかる叔父・・・てな感じで、
どこを切り口にしても安心してその先を予測できる展開でした。
《純と愛》、
今回の朝ドラはすごいです。
絵に描いたような善人は誰一人出てこない。
勤務先のホテルで、あるいは家族と会って、
朝からわあわあ喧嘩してるか、
主人公がどうしよう、とパニくってるか、
叱られているか。
ひとのこころが読めてしまう《愛と書いて、いとしくん》のことを
心配しているか・・・みたいな展開。
そして先が読めないんですよね。
主人公がしでかした不始末、
たとえばホテル内でものがなくなってて、
実はなくした母親の子供が隠しているのを愛が見つけても、
何日かあとで、そのことがわかって、
主人公や愛の苦労が報われたり、というような回収がなかったり、
主人公にたいする周囲の目の冷たさは一向にあったかくならないし、
朝から出勤前なんかに観るドラマとしてはしんどいかも。
いや、そういうドラマを観てから家を出たら、
世間にたいする油断はなくなっていいかもしれませんが(笑)
脚本家の遊川さんは「家政婦のミタ」「女王の教室」を手がけた方。
主役の夏菜さんの演技にもダメだしをするなど、
積極的に番組にもかかわっておられるそうです。
夏菜さん、「GANTZ」の岸本恵とは別人みたいですよ。
体当たりでぶつかっている感じ。
ネットでは賛否両論だということですが、
それでも視聴率が好調なのは素晴らしいですね、さすが遊川さん。
もちろん、穏やかに流れるように進むドラマじゃないから、
出演者さんたちの熱演に負うところも大きいと思いますよ。
記事にもありましたけど、
風間俊介さんの、時折見せる猟奇的な表情、面目躍如的なすごみもあって(笑)
まだ残り4ヶ月半の展開、がまったく読めないです。
しかし、実感として毎日15分だからいいんだろうなあという。
30分だと朝から消耗してしまいそうです、観ているだけで(笑)
「家政婦のミタ」「女王の教室」は、
本当にどんどん作品が加速度的に面白くなっていきました。
「純と愛」もそうであってほしいけど、
これ以上の怒涛の展開になったら、と思うとちょっとおそろしい(笑)
ちなみに、ドラマでは
ホテル社長(実はそのホテルに住んでいる)の舘ひろしさんと、
純に降られ続けているのに決して諦めない同僚・城田優さんが面白いです。
ふたりが出てくるとニヤニヤ。
3月まで引きずられるように観ちゃいそうです^^
ダークなNHK朝ドラ「純と愛」の賛否
…ネットで熱い議論(zakzak/livedoorニュース)