中国による日本車ボイコット
そのツケはどこに?
香港(CNNMoney) 尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権問題をめぐって
中国で広がっている日本車の不買運動のつけは、日本の自動車メーカーだけでなく、
中国の工場やディーラーにも及ぶと専門家が予想している。(CNNニュースより引用)
中国で販売される日本車と製造に使われる部品の大部分は、
日本国内でもたらされるものではなく、
中国の工場で、中国の労働者が生産しているのだそう。
完成した車を扱うディーラーも多くは中国人が経営し、営業担当者も中国人。
となると、日本車が売れなくて困るのは、
もちろん日本のメーカーが一番損失が大きいけれども、
中国にとっても大打撃であるらしい。
中国の販売店が日本のメーカーに代金を支払って納車させた車が
反日デモによって焼き討ちになったり破壊されたなら、
それは中国の販売店の損失になるわけで、
自分たちがかぶらなくてはならないということだ。
日中関係が芳しくなくて、
この後の展開を憂慮するなら、
人件費も高騰を続ける中国に拠点を置いておくよりも、
他のアジア諸国にシフトする、という安全策を講じ始めるメーカーも
出てくるのではないか、
そうなると結局、中国が自分で自分の首を絞めているのでは、ということらしい。
中国も先進国の例にもれず、また、長年の一人っ子政策の影響もあって、
少子高齢化が進みつつあるのだという。
内需の縮小も起こりつつあるということで、
今後は悠長なことはしていられないとか。
(反日デモ対応が悠長、ということではないけれども)
先般取り上げたように、
中国人学生むけの新規採用枠が縮小しているのも事実。
ここまでの一連の推移を日本のみならず、中国も見極めることが必要でしょうね。
デモ容認とデモ抑圧のさじ加減は中国の方がデリケートな対応をせまられるとは思うけど。
中国による日本車ボイコット
ツケは中国に跳ね返る?(CNNニュース)