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韓国の漫画にはない???、日本の漫画の「哲学」と「メッセージ」。2010-10-22

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(2010-10-22 )


韓国の漫画にはない???、
   日本の漫画の「哲学」と「メッセージ」。
        2010-10-22


日本の漫画にあって韓国の漫画にないもの日本の漫画は韓国で高い人気を誇っています。ネットの検索語ランキングには『ナルト』や『ワンピース』といった作品が常にランクインし、7月にはテレビであだち充による『クロスゲーム』(CROSS GAME)が放送されました。

キムさん(仮名・韓国人男性)は、日本の漫画には「メッセージ」と「哲学」が込められているのが特徴的だと言います。

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韓国の漫画家が描いた作品は、内容はあってもメッセージ性や哲学がありません。でも、日本の漫画は違います。日本の漫画は実に多様なテーマを持っていて、作品ではそのテーマに対する専門家と出会ったりすることにより、専門的な作品に仕上げられます。そしてそこに、日本特有の匠精神で「メッセージ」と「哲学」が込められるのです。

また、日本人は幼稚園から大人まで漫画を読みます。日本を旅行した韓国人が「日本人はよく読書をする」と言いますが、実際はその半数は漫画を読んでいるのではないかと思います。これほどまでに漫画が日本で普及している理由は、第2次敗戦直後、戦争に負けた日本が漫画による「代理満足」を得るようになったからです。

代表的な例が手塚治虫の『鉄腕アトム』。この作品は敗戦直後の日本人に希望を与え、全世代の人びとに受け入れられました。この手塚治虫に影響を受けた漫画家たちが、今の日本の漫画界を支えているのです。

一方、このような日本の漫画について、韓国には一部しか輸入されていません。金大中政権から段階的に開放政策が取られてきましたが、日本の映画であれ、小説であれ、世界的に「文化的価値」があると認められたものだけに限られていて、「日本文化解放」がまだ制限されていると言えるでしょう。

それから、韓国に輸入された日本の漫画を見ると、日本的な要素が排除されています。これは、1990年代に韓国の出版社が日本の人気漫画の版権を購入し販売しようとしたんですが、日本的な要素が強いことから韓国的な表現へと変えたのです。その代表的な例が『スラムダンク』。登場人物の名前は、カン・ベクホ(桜木花道)、ソ・テウン(流川楓)、チェ・チス(赤木剛憲)…など、すべて韓国人の名前になっています。原作に忠実な『スラムダンク』が発売されたのは2001年なので、1990年代に始めて発売されてから完全版が出るまでに約10年かかっています。

韓国国内では、「漫画は子どもが見るもの」という風土があるため市場が小さく、その上「漫画を買って読む」という習慣がないことから、そして日本の漫画のクオリティーが非常に高いため、韓国の漫画界はあまり育っていません。

米国も人気漫画を排出していますが、日本の漫画を「ジャパニメーション」と呼ぶほどその存在を認めています。日本の漫画の文化的波及力は目を見張るものがあります。
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韓国では近年、作品の著作権を無視して原作をスキャンし、韓国語訳を付けたものがネット上に出回り大きな問題となっています。日本の漫画が韓国で高い人気を得ているのは確かなようですが、違法な流通に対しては何らかの対策が必要なのではないでしょうか。
                                               (ここヘンジャパン/livedoorニュース)



韓国メディアの視点、面白いなあと思いました。
漫画とはいえ、やはり、戦後時代のことに言及するか、みたいな。
でもなるほど、と感じることもありませんか?

>日本の漫画の文化的波及力は目を見張るものがあります。

本当にそうですね。
漫画すら読まなくなったといわれるこどもたち。
この先を危ぶんでしまいますね。





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