金曜ロードSHOW*
「GANTZ PERFECT ANSWER」


二宮和也×松山ケンイチ。破格のスケールで実写映画化された、奥浩哉原作の「GANTZ」。劇場版後編となる「GANTZ PERFECT ANSWER」は、原作の世界観を大切にしつつ、映画オリジナルの「完璧な答え」を用意した意欲作。今回は、劇場公開バージョンに未公開シーンをプラス。また、昨年の「金曜ロードショー」で放送した玄野と加藤以外のメンバーの日常を描いた「Another GANTZ」の映像も再編集した、今日、ここでしか見られないオリジナルバージョン。劇場公開時とは違ったGANTZワールドが、あなたを待っている!
なおここから先は、20日に放送の「GANTZ」のエンディングに触れていますので、結末を知りたくない方は、放送をご覧になってからお読みください。
加藤を失ったおこりんぼう星人との戦いから5カ月。100てんを獲得して加藤をよみがえらせようと奮闘中の玄野の前に、死んだはずの加藤が現れる。同じ頃、トップモデル・鮎川は小さなガンツ球=ガンツボールに命じられるままに、ガンツのもとに送る人間を殺し続けていた。加藤はどうやって生き返ったのか? ガンツボールとは一体? ガンツボールを付け狙う黒服たちと、事件の謎を追う男・重田の正体とは? 物語はより一層謎を深めながら、衝撃の結末に向けて一気呵成に転がっていく。
全編に渡って繰り広げられるバトルシーンは大迫力。特に疾走する地下鉄の中で繰り広げられる生身のアクションはハリウッドもビックリのクオリティ。表情ひとつ変えずに玄野たちを追いつめる不死身の黒服星人の不気味さが、ドキドキの展開に拍車をかけている。天才的なアクションのセンスを持つ二宮和也と、「カムイ外伝」で本格的な殺陣を習得した松山ケンイチのワイヤーアクションを駆使した一騎打ちも、見ごたえ満点だ。その後に訪れる衝撃の“三つ巴”の戦いからも、目が離せない!
そして、前編に比べて格段に重みを増した人間ドラマにも注目。最も観る者の心に染み込むのが、二宮演じる玄野と吉高由里子演じる多恵との、小さな恋の物語だ。不器用ながらも少しずつ玄野との距離を縮めていた多恵は、ようやく幸せを掴もうとした瞬間、突然ガンツによって次のターゲットに選ばれてしまう。自らの運命を投げ打って彼女を守ろうとする玄野。そして自分を殺せば玄野が元の世界で生きていけるという事実を知ってしまう多恵。自分のことより相手を優先しようとする2人のひたむきさが、ダークでハードな物語に一条の光となって射しこんでいる。そしてそんな2人を守ろうとする田口トモロヲ演じる鈴木と玄野の仲間としての絆。松山演じる加藤と弟との家族愛。幼馴染みの玄野と加藤の熱い友情。人間同士のつながりの尊さが、激しい闘いの中でくっきりと浮かび上がってくるのだ。
目には目を、歯には歯を…と果てしなく続いていく復讐劇を終わらせるために、玄野と加藤が導き出す「完璧な答え」とは? 感動の大団円まで一瞬たりとも目が離せない、超絶エンターテインメントをとくとご覧あれ!!
(金曜ロードSHOW公式サイト)
L図書で何を語れというのか。
てな感じにおなじみのかっこいい「GANTZ」。
あれだけ戦いの場面の多い映画をそのままお茶の間に流せるんだろうか、
という疑問はきっと、佐藤監督、佐藤プロデューサーが
華麗に編集してくださろうかとうきうきしています。
二宮さん演じる玄野計と吉高さん演じる小島多恵の純愛、
松山さん演じる加藤とその弟の兄弟愛、
うるうる涙なくしては観られなかったですが、
それとは別に、
地下鉄車内での壮絶な戦いが最大の見ものだったのでは、と思います。
黒服軍団の《壱》を演じた綾野剛さん、
身体能力はんぱなかったですよね。
人間は何のために生きるのか、
生きて死んだ人間が甦る、ということによって、
《生きる》ということの意味はどう替わってしまうのか、
そうなったとき、生きるという意味の問い直しはどこにたどり着くのか、
哲学者の萱野稔人さんがかつてダ・ヴィンチで語っておられましたが、
GANTZを最後まで観ながら、その答えを探してみるのもいかがでしょうか。