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リベンジポルノ被害者への無理解について。

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リベンジポルノ被害者への無理解について。


>リベンジポルノ問題について語られる時、「なぜ、そんな写真を撮らせたんだ!」と、
まるで被害者を責めるような言葉がよく語られる。
しかし、そのような突き放した考え方ではこの問題は解決できない。
                              (LITERA)

いや、私も普通にそう思いました。

なんでそんな写真を撮らせるわけ?

少し前のストーカー殺人事件で、

加害者の男がドレッサーに隠れていて、被害者女性を待ち伏せ、

家のなかで殺害する、という事件がありましたよね。

殺される前に、その被害者女性はリベンジポルノの画像を、

ネットにばらまかれていて、

殺害されたあとも、その画像についてネットでどうこう言われているのを知って、

怖ろしいことが起こる世の中になったと鬱々した気持ちになったことがあります。

画像は投稿されたところで削除されたとしても、すでに拡散してしまっているわけで、

永遠に2度目の殺人が行われ続けるような、暗澹たる思い。

プリントして写真を楽しむ時代を長く知っている私としては、理解に苦しみましたが、

世の若い世代では以下のような感覚になっているそうです。


>若者たちはなぜ性的な画像を残すのか? そのことについて考えるにあたり、
まず日常すべてを写真に残すことが当たり前となっている若者たちの感覚を理解する必要がある。
渡辺氏の取材を受けた、家庭や学校に居場所を失った少女たちの自立支援を行う一般社団法人
「Colabo」代表・仁藤夢乃氏はこう語る。

〈恋愛関係で裸の画像を撮ることは、普通に身近にありますよ〉
〈私の出会う中高生の中では、当たり前のようにやっている子が多いです。
スマホがあるから何でも写真に撮るんですよ〉
〈写真を撮ることが、日常になっているんだと思います。
コミュニケーションの一環、みたいな。食べたご飯を撮影してSNSに投稿するのと同じような感覚でしょうね〉

 かつてのように、店に現像に出さなくてはいけないフィルムカメラの時代であればそんなプライベートな空間
(特に性的な営み)を写真に残すわけにはいかなかったが、当然ながら現代の若者はそんな時代は知らないし、
フィルムカメラを知っている世代は無意識に行う「自制」も彼ら彼女らにはない。

 だから、年長者がリベンジポルノ問題を考える時に抱きがちな「こんな危険な撮影に応じるなんて……。
彼氏に強要された『性虐待』に違いない」という感覚もまったく的外れなものだと言う。
                                    (LITERA)

画像もメディアなのである、という意識はもうとうないし、ましてや自分が映っている画像、映像が

極小のメディアの末端の機能を果たすなどという認識は、不幸にしてリベンジポルノのような事件に

発展してはじめて持ちえるのかもしれないなあと思ったりします。

また、写真を撮ることが日常になっている、ということとは別に、

大切な問題がないがしろにされているのではないかとも思ったのです、《自尊意識の欠落》というものについて。

昔はそれこそ、結婚するまで純潔(この言葉^^)を守る、であるとか、

不純異性交遊なんて言葉が生きていた時代があったわけですよね。

でも、昨今、男友達と旅行に行ってきた、などと若い同僚がお土産くれたりするし、

半同棲していることもあっけらかんとしていて、それはそれでいいのだけど、

《性的なこと》を取り巻くハードルがなきに等しい(笑)

そんななかで、あなたは自分を大切にしなきゃいけないのよ、と言ったところで、

「意味不明」なんじゃないかなあと思ったりします。

封建的な価値観に戻れ、なんていう気持ちはさらさらないし、

自由に生きられるんだな、すごいなあ、結婚で失敗というのが減るよな、なんて

そういう気持ちになるのでありますけれども、

あっけらかんと性的な写真も撮り、共有させたりしたあげくに、

いつしか、それがリベンジポルノとなった時に被害者はどうするのか。

記事は、こう続きます、


>〈被害にあった子がどこかに相談するのは無理ですよね。無理、無理です。
警察にも学校にも、相談機関にも相談できない子が多い。
未成年が相談した場合は親に連絡されるケースが多く、
そういうことをされた子がいると『相談すれば親や学校にばれる』と噂が広まって、
相談できなくなります。だから、泣き寝入りしている〉

 被害者の立場になって考えてみれば、この理屈はよく分かる。
リベンジポルノのような話は、親には特に知られたくないし、
これまで述べてきたような若者たちの生活様式を理解しない親世代からは、
守られるどころか「なんで撮らせたの!」という叱責が飛んでくる可能性もある。
これなら相談に行くことなんてできない。

 また、若者たちがリベンジポルノ被害を相談できないのにはもう一つ大きな要因がある。
仁藤氏と同じく同書で取材を受けている、性的な被害予防や啓発に関わるNPO法人「しあわせなみだ」の
代表・中野宏美氏はこう語る。

〈警察や行政に相談するには、相手を加害者と認めないといけない。
そこに敷居の高さがあります。例えば、リベンジポルノをした(元)恋人が学校で
同じクラスにいるなら、これからも毎日会い続けなければならない。
そういう相手を、加害者として訴えられるかという話です。自分が相談したら、
(元)恋人が犯人として捕まってしまうかもしれない。
どうなっちゃうんだろう、と。その恐怖が、相談できないことにつながることもあります〉


>また、せっかくできた「リベンジポルノ防止法」だが、ここにも重大な欠陥がある。
それはこの法律が「親告罪」であるということだ。仁藤氏はこう語っている。

〈リベンジポルノの怖いところは、どこに流されているか気付かないところなのに。
知らないところで、見えないサイトで、例えばお金を払った人だけが見られる会員制サイトで、
自分のセックス中の動画を流されたりしているとかだと気付けないし。
自分の目に触れていないと告訴できないじゃないですか、そもそも。それがすごく問題です〉

                                   (LITERA)


そして、この問題にたいする対策、あるいは解決法というのが、

記事にはないのですよ!

撮られたほうじゃなくて、拡散させたほう、さらした方が悪いという認識をまず持つべき、ということしか

最終的には書いていない。



そうなるとですね、倫理観などで《撮らせたりしない》というのではなくて、

もしもリベンジポルノとなった場合に何が待ち受けているのか、ということにたいする危機管理を

中高生あたりに啓発する必要があるんじゃないかなあと思うわけです。



大人はいまさら知らん(爆)


記事全文はこちらから→http://lite-ra.com/2015/12/post-1756.html




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