男の裸
美しければいいのかな!?
松山ケンイチにも言及・・
2010-02-22
特集ワイド:男の裸 美しければいいのかな!?
◇an・anの櫻井翔さん/龍馬伝の福山雅治さん/
カムイ外伝の松山ケンイチさん/アバクロの店員
人気男性アイドルグループ「嵐」のメンバー櫻井翔さんのセミヌードを表紙に使った
女性誌an・an(マガジンハウス)は、1月20日の発売から2日でほぼ完売し、
創刊以来初めて重版した。
編集長の熊井昌広さんは「タイトル『オトコノカラダ』は、漢字を使わずわざと無機質な
感じにした。不快なエロさではなくて、きれいなセクシーを目指しています」という。
しかし、写真に添えられた文章は「大人と少年の間で揺れ動く27歳のカラダは、思わず
息をのむほど、男らしくてセクシー」。これ、男を女に替えて読んだら古典的な男性誌と
同じではないか?
熊井編集長は「女性が持っているイケメン著名人の体を見てみたい、という願望、
妄想をどう解放してあげられるか、です。お金を出して(雑誌を)買ってもらっている
以上、読者の願望をかなえるため努力します」。
編集部には「次はあの人を脱がして」という読者からの具体的な要望がつぎつぎときて
いるという。
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」でも坂本龍馬を演じる歌手の福山雅治さんが惜しげもなく
肌を露出している。福山さん自らNHKオンラインで宣伝していた。「第4話ではぼく、
脱いでいます(笑)。上半身裸で、井戸で体を洗うシーンがあるんです。そのシーンの
リハーサルのとき、筋肉が大好きな貫地谷(しほり=共演女優)さんがぼくの裸を見て
放ったひと言は、『ヘラクレス!』。見どころです!」
映画「カムイ外伝」では主演の松山ケンイチさんがフンドシ一つになっている。
元サッカー選手の中田英寿さんは今年のカルバン・クラインの下着モデルに採用された。
男の半裸があふれるのはメディアの中だけではない。昨年12月に東京・銀座に開店した
際、半裸のモデルを使って話題となった米国ブランドの衣料品店「アバクロンビー&フィッ
チ」。電話に応答した女性が、広報担当はおいておらずインタビューは受けられないけれ
ど、「どうぞ来て、フィールして(感じて)ください」という。
店の扉を開けると、暗い店の中で胸をはだけた男性店員たちが踊っていた。なかに一人、
上半身素っ裸の男性がいる。鍛えた筋肉が六つに割れ、ジーンズは下着が見えるほど下ろし
ている。
ポラロイドを構えた女性店員が近づいてきて、「写真を一緒に撮りませんか。サービスで
す」。
91年に俳優の本木雅弘さんが篠山紀信さん撮影でヘアヌード集「whiteroom」
を出したとき、世の中が大騒ぎしたのが懐かしい。あれから約20年で、ここまで男性ヌー
ドがはんらんするとは……。
メディアをウオッチしている「コマーシャルの中の男女役割を問い直す会」の世話人、
吉田清彦さん(65)は「女性が購買力をつけ、メディア消費の主体となってきたから」
と指摘する。
男女雇用機会均等法が施行されたのが86年。男性と同じように働き、ある程度の経済力
を持つ独身女性が増えた。吉田さんは「年上の女性が若くてハンサムな男性たちを恋愛対象
にしたり、ペットのようにめでるような現象が顕著になってきた」と分析する。
吉田さんはまた、「裸や性に対して否定的なイメージを持たない世代が育ってきて、
社会の中核になったことも大きい」という。明石家さんまさんがトークショーでセックスの
ことを「エッチ」と呼んで以来、エッチは普段の会話で使われる単語になった。
「メディアの表現が変わった。男が一方的に女の裸を楽しむポルノ文化も変化した。
雑誌に2人で楽しむセックスという言葉が躍るようになり、エログロナンセンスやのぞき見
趣味のような性から、きれいな性、対等に楽しむ性に変化してきた」
「コマーシャルの中の男女役割を問い直す会」は84年に作られた。フェミニストは
女性のヌードがはんらんしたときは性の商品化だと批判したけれど、今みたいに男性の性が
商品化されても問題にしないの?
「30年近くやってきて、もう疲れました」
あまりに率直な吉田さんの言葉に、思わず笑ってしまった。周囲のフェミニストの方たち
は何と?
吉田さんは「70歳を超えた世代には男の裸なんて見たくないという女性もいるけれど、
若くてかわいければいい、という女性もだんだんと増えています。若い世代は男も女も裸に
抵抗感がないし……」という。
自己表現か、肉体美への称賛か。すでに女優が映画で脱いでも大きな話題にならなくなっ
ている。男や一般人の大量参入で、裸の市場価値は下がっていくのだろうか。
(毎日新聞より抜粋引用)
長々と引用しましたが、そうか、
>裸の市場価値は下がっていくのだろうか。
秘匿するものであるから、市場価値は高いんだ(笑)
でもって、さんまさんの発言と、an-anのやったことはでかいんだなと
あらためて思いました。
女性初のヘアヌードはソフトバンクのお母さん役の女優さんでしたよね。
樋口可奈子さんだった(笑)
秘匿するものをあからさまにすること、
それにはすごい勇気がいると思うのですけれど、
ハードルが低くなって、あたりまえ(でもないけど)裸になったり
ならされたり、ということになってゆけば、
エスカレートしていき、
価値の変換をうながすということなんですね。
個人的にはそのことにたいする羞恥やためらいがあるというのに・・。
でもって、みんながリクエストしちゃうんですね、
「次はあのひとに脱いでもらってください」(笑)
松山ケンイチさんの名前が出てきてびっくりしました。
あれは櫻井さんと同列に語られる裸だったんだ・・・(笑)
あ、福山さんもいますもんね。
私は映画を観ると、松山さんのご希望どおり、
松山さんが最初の1秒から消えて役としてしか
観れなくなってしまうので、
《カムイ外伝》でも、あのふんどし姿に、
まったく萌えたりしませんでした。←ファンとしてあるまじき?
まじ、カムイのあたりまえの日常として映像が入ってきて、
そのままスルーしたので、
大騒ぎになってるのはあのシーンでしたか・・と
エンドロールでようやく気づいた次第(笑)
裸、とひとことに言っても、
切り取られる場所や状況によっても、
意味がちがってくるのかもしれないですね。
映画やドラマで脱ぐこと・・・
そこでは秘匿しているものをさらす、その
ハードルは必然に変わるわけだから
心理的な抵抗も低くなるんだろうし、
そもそも、ある種のエロティックな、
《裸をさらす勇気》みたいなものが
欠落して、本来、裸を見るということの、
ほんの少しの淫靡な快楽という部分が
削がれてしまうのかもしれないですね。
そして堂々と「次はあのひと脱がして」って
リクエストが殺到する流れは、
本来の《脱がしたら泣いちゃった》的な
ある種の恥じらいを生み出す雰囲気とはちがって、
あっけらかーんとした、
太陽光線を思いますけどね。
あ、いけねえ、
白日のもと、(街中で)そういう撮影すると、
篠○さんみたいに逮捕されるんですよ、コワ。