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Channel: Lに捧げるちいさな図書館
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松山ケンイチ≪デスノートのL≫から未知のLへ・・2007-08-05

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第28回ヨコハマ映画祭 
最優秀新人賞「松山ケンイチ」
(2007-08-05 )

新人賞に寄せての論評より    2007年2月4日



 松山ケンイチという俳優を印象づけたのは、金子修介の「デスノート」前後編だ。
まずマンガを読破したときに、この強烈なキャラクターを演じるのは、
どんな俳優だろうといろいろ想像していた。
やがて、松山ケンイチが藤原竜也演じる夜神月のライバルL/竜崎に
決定した。スイーツを舐めて可愛らしく、大人をナメても許されるLを
演じられる若手俳優は決して多くない。さらに演じ切れる俳優となると・・。
今、まさに松山ケンイチは、大人をナメれる貴重な季節の真っ只中に
いることを、金子監督は見抜いたのだろう。

まだ後編も完成する前に、金子修介監督を取材したところ、
「松山ケンイチは、Lのイメージに僕を重ねて演じたと言ってるんだ。
そんなに僕はLに似ているだろうか?」と苦笑していた。
Lと金子修介の共通点を、どこに見出したのだろうか。
2本の映画で、彼はスイーツの全てを食べつくしてくれた。
アイスクリームにチョコレート、生クリームたっぷりのケーキから
和風まで。あれだけ糖分取ったら相撲取りのようになってもおかしく
ないのに、あんなにスリムのままでいることが許されてしまうのが、
非現実の人物なのだが、そんなキャラクターを現実に演じて認め
させてしまうのだから、松山ケンイチというのは、どこか
別の惑星から来た生物なのかもしれない。

私が一番気に入っている彼のシーンは、やはり最期のシーンである。
「ひとりにしてください」と夜神(鹿賀丈史)に別れを告げる。
まさか、ああいう展開になるとは思っていなかったから、
サプライズでもありました。いろいろと動き回る夜神月にくらべて、
いつも室内でモニターばかり見ているLが、突然キャンパスに
現れて「海砂海砂(ミサミサ)のファンです」と自分が舐めていた
ボンボンを手渡異常さは、普通の大学生ぶっている夜神月と
好対照だった。そのときの携帯電話の持ち方ひとつにしても、
変質的で面白かった。あのLの白は、死神のりんごの赤と
対をなしている。
最近、私が松山ケンイチをスクリーンで見たのは、夏目漱石を
モチーフにしたオムニバス映画で、彼はブスを憎み、美女を
追い求める色男を演じている。色男ならではの嫌味でさえも
許されてしまうのだから、いい男は得というか、彼の魅力と
いうべきか!  はっきりいって、「デスノート」の
before とafterで、松山ケンイチにたいする印象はあまりに
違う。2006年は日本映画が元気よかった年だったけど、
今年はさらに活発になるはず。そこで欠かせないのが、
これからも出演作が目白押しの松山ケンイチ。Lの白の
イメージがしばらくは抜けないかもしれないが、
かわいい顔をして何をしでかすかわからない、何を
考えているか分からない松山ケンイチなら、きっと
こちらの想像の枠を超えて羽ばたいてくれるのだろう。
            (映画評論家・小張アキコ)
 
           ~ヨコハマ映画祭冊子より引用~


≪L≫の前と後では印象ががらりと違う。
それほどまでに俳優・松山ケンイチにとって
Lは大切なにんげんであるということです。

どこぞのブロガーさまがLよりカムイが楽しみとおっしゃってました。
もちろんひとそれぞれでございますが、
≪L≫を3度演じる決心をし、
(前の撮影のときにも氷嚢を額にあてながらの休憩でしたが)
酷暑のなか、≪スピンオフ L≫の撮影に臨んでいる松山くんに
今、このときに水を差すようなことは言ってほしくないです。
まさに≪L≫とともにあるのですから。
カムイは、後に、思う存分に語っていただきたい・・
私だってカムイはカムイでとっても楽しみです。

松山くんはこの炎天下、暑さを耐え、
室内ではスイーツの大量摂取に耐えているのだよーー!
エールをこそ、送ろうじゃないか!!



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