14劇団目《劇団都》藤乃かな座長、都京弥座長。
《二人芝居が絶品》
実は4日にも見たこの劇団。お芝居がとても素晴らしい。ご夫婦のふたり座長だ。
4日に見たお芝居は《釣り忍》。
大店の息子が、腹違いの兄に家督を譲るため、放蕩し家を出るが、
芸者から足を洗って一緒になった女房が、
亭主が継ぐべきと身を引こうとする。
亭主がそれを慮って、呼び戻された実家に酔っ払って帰り、
母親と親戚に愛想づかしされ、勘当されて、
めでたく、女房と生きていくという物語。
劇団によっては悲劇のかたちをとる場合もあるとのこと、
都若丸劇団でも得意なお芝居、とされているようだけど、
私はまだ見たことがない。
しかし、劇団都で、この女房役をつとめる藤乃かな座長、
素晴らしい演技力で、圧倒的な存在感。
亭主役の都京弥座長は、中村梅雀さんの御父上、
中村梅之助さんを彷彿させる容貌で、このかたもまた、才能あふれる役者さん。
副座長の麗斗さんも芸達者な方なのだが、
小さな劇団なので、あとの若手には大きな役がまだおぼつかない感じがある。
いきおい、二人芝居の時間が長くなる作品を選ばれるのだろうなあ、と思ったりする。
おふたりは舞踊ショーの踊りも素晴らしくて、
かな座長の笑顔、指先まで優雅で、キレのある踊りも素晴らしくて、
かっこいいなあと見入ってしまう。
今まで、女性の座長にはお会いすることがなかったけれど、
《宝塚ファン》がスターにあこがれる心境がほんの少しわかった気がした。
本日見たのは《お吉物語》。
俗に言う唐人お吉、という、実在の人物の物語だ。
藤乃かな座長の、最初から最後までの熱演がひかる舞台だった。
のちほど追記します、すみません。
劇団HPは下記から。
http://www7b.biglobe.ne.jp/k-miyako/