《都若丸劇団》於京橋:羅い舞座/
劇場がゾンビに襲われる???
雨の中、行ってまいりました、京橋・羅い舞座へ。
客足、心配したけど(生意気にもー^^)、大丈夫。
お昼だけで5つの大入り、しかも木曜日から前日の日曜日まで10の大入り更新中。
(前売りはすでに5000枚を販売ずみ!)
すごくないですか? キャパ473の客席、大衆演劇では日本一の収容人数なんですよ。
大入りになるためには相当の人数動員が必要なのに。10の大入り、連日とは!
若ちゃんは「今月、明生座に乗ってる劇団、どこやろね。あそこ、たいへん。
アーケード途切れてから遠いしねえ。ここは駅からあんまり濡れへんでしょ?
雨の日はぬれにくい劇場へ」(笑)
これだけ大入り出してる劇団の座長でも、やっぱり満足ってことはないんだな。
芝居についても舞踊についても、動員についても、すべてがきっとそう。
お芝居のなかで、若ちゃんが親分役で、子分たちがかたぎのしぐさを覚えなきゃならないという展開で、
ひとりひとり、親分の前で練習をするのだけれど、
若ちゃんが、雅輝くんを指差して「そっちの(舞台裏)何が気になってんねん。ちゃんとせい」と
言う一瞬があって、うわあ、せりふのやりとりしていて、子分たちはアドリブで返してくるから
注意して受ける芝居なのに、後ろにたってる役者の挙動にまで目が届いてるやん!とびびりました。
後に若ちゃんが芝居のこの時のことを説明、
どうやら客席で急病人が出て、救急隊員がその方をお連れするのに、舞台裏のほうから回られたらしく、
雅輝くんはそれで何が起こったのか?と見たらしいんですよね。
若ちゃんは、「雅輝、ごめんな。その方はもう意識もしっかりしておられて大丈夫らしいですけど、
くれぐれも用心してくださいね」と。きちんと状況を説明してくれました。よかったわー。
お芝居のことをここで言っておくと、名作「しじみ売りと八兵衛」、名作です。
若ちゃんのお母様が後半ご出演なさって、客席の涙腺をもれなく決壊させるという。
私はこの名作、3回目なんですけど、「芝居見物、行こか、良い芝居は何回見てもええなあ」と
八兵衛親分が言うのに大賛成。
1回1回アレンジが違うんです。それは大筋ではありえないけど、あ、変わってると気づくと嬉しくなる!
前は、国から娘(ひかるさん:実際の娘である)を心配してきた庄屋の母親が、
かたぎの店で奉公してるという嘘を信じたふりをして国もとに帰るとき、親分に少しだけ一緒に同行してもらう、
そして幕、という設定だったのが、
今回は娘と子分衆にも見送られる、というものに変わっていました。
お母さんの娘を思うこころと、親分の優しさ、そして優しい親分の忠実な子分たちのあたたかさ、にも
じいんとしてしまう幕切れとなっていたのです。
名作なので、と慢心せず、手を入れて、芝居を常に新鮮なものにする座長の妥協のなさと、
つねに進化しつづけることを一番にされている座長の心意気と矜持に、あらためて感動しました。
では少しばかり画像貼ります。


「夜明けのブルース」プロマイドにできそうなライティングと自己満足^^




「木遣り恋歌」広い舞台をいかす大道具。纏(まとい)?も登場。豪華でした。
そして、座員たちをバックに踊る芸者姿の若ちゃんの美しさ。粋で品があってためいきでたー。



竹田か五木か、記憶がまっしろなんですけど、子守唄から「りんご追分」へ。
もう、若ちゃんの世界で空気が張り詰めた感じ。そして曲が日本の山河を思い起こせるもので、
これは是非、若い世代や海外の方に見ていただきたい、と思いました。
若ちゃんの踊りには劇場全体を包み込んでしまうオーラと精神性があるんですよね。

星矢さん。若ちゃんが「最近星矢くんはセクシーからただのやらしいになってるからね。
うちのセクシー担当は副座長の剛くんです」と(笑)


若丸劇団セクシー担当・剛さん(笑)「嘴にチェリー」
「剛くん、身長178センチ、体重15キロ」って、もう若ちゃん!(笑)
剛さん、ほんっとセクシー。
でもって、アドリブには弱くて、返しが《悩む少年》ぽくて可愛いのだ。

英樹さんと紗助くん

虎徹ちゃんと剛さん

ゆかりさん、星矢さん、晴香さん、ひかるさん、?、剛さん

今回、たち役の若丸座長のメヂカラはんぱなくて、最高でしたー!
でも、去年から花粉症で、「だって涙がでちゃう」らしいですよ(笑)
特に女形のとき、ライン引いてて涙がこぼれるとラインがにじむので、
やり直しになったりしてたいへんだそうです。
ここまででいったんUPします。
英樹さんと剛さんはレーシック手術を受けられたそうです。
英樹さんは0.01から2.0に、剛さんも2.0の視力になったそう。すごいですね。
若ちゃん、「視力検査はね、全部わかりますって言うからね」
もー、若ちゃんのユーモアとその場のライブな会話での切り返し、
油断できないわー。頭の回転、高速すぎますぜ、だんな!←
「劇場がゾンビに襲われる???」
忘れてた、この説明(笑)
若ちゃん、ホラー映画を見ると、
必ず、劇場がゾンビに襲われる夢を見るのだそうです。
英樹さんが横で「そう言ってましたよね」とあいづち打ってたから、
何回も観てるんだ(笑)
若ちゃん「ゾンビに最初に食べられるのは舞斗やな」←笑
で、起きたら雨が降ってたのでどんよりしたそうです(笑)
それから、もうひとつ、こんな夢見たら、そりゃあへこむわ、的なこと。
手紙が来て、これを舞台で読め、と書いてあって、
舞台で読み始めたら、《お前の悪事をすべて告白しろ。
おまえは自分が目立つ芝居を書いて、客を笑わせてるつもりかもしれないが、
嗤われているのはお前だ》
などという内容のことが書いてあったと(いや、あくまで夢なんですけど)
これだけ人気者で多忙な座長が夢でまで不安が反映されちゃってるわけじゃないですか?
座長というお仕事のたいへんさ、こういう話からもわかりますね。
お花畑で蝶を追いかけてる夢でも見せてあげたいわ←ある意味、さらに不気味かも(笑)
今月、大阪には知人友人の座長が集結してるけど、お互い忙しくて、まったく会えていないそう。
でも、大川良太郎さんの誕生日には楽屋まで花を届けて、ちょっとだけ会ったそうですよ。
良太郎さんがそのことをブログに書かないのはなぜ?「若」「若」といつも書いてるのに?
と深読みしたくなるけど、まあ、さらっとスルーして(笑)
ミックスジュースのとき、お客さんからたくさんの差し入れがあって、2回になりました!
1回目は星矢さん。2回目は若ちゃん。いつも若ちゃんがみんなをじらして困らせる例の曲なんですけど、
あの曲名が知りたいー、こんど送り出しで聞こうかな←おいおい。
送り出しダッシュが遅れたけど、
若ちゃんと2ショット、というお客さんが幸いなことに前におられず、
(あの時って待ってるの、なんかビミョーな感じになりません?)
「五木の子守唄からりんご追分、すごくよかったです!
凛としてて和のこころに満ちてて感動しました」
と曲名飛んでしまったくせに堂々と若ちゃんに言ってしまったおばかがここに(泣)
若ちゃんはとびきりの笑顔で、「ほんまですか。うれしいな、ありがとうございます」と。
超人気者の若丸座長なので、昼の部はベルトコンベア式に送り出しが流れてゆくけど、
やっぱり、短いやりとりでも、今日のあの場面、この曲、と感動を伝えたいと思いました。
いや、その前にちゃんと曲名メモしとけ、って話ですけど(あー、はずかしい)
(帰宅後、五木と竹田の子守唄、聴いたけど、記憶が飛びきってしまっててわからないありさま。
あの、「りんご追分」がかかって、やったー!と思ったのです、大好きなのです)
ほんとうに楽しい楽しい昼の部でした。
雨の日、風の日、嵐の日には、
お客さんへの感謝の気持ちが2割り増し、って気がします。
見ごたえあったし、15分延長でしたよ!
朝から、母が息子の就職決定をお祝いしてくれるというので、
近くのファミレスで息子と母と3人で朝ごはんを食べて、
それから劇場にかけつけました。
息子はおばあちゃんと実家でたくさん話をしたそうで、
私が劇場から帰ってくるのとほぼ同時刻だったそう。
思い出に残る、1日となりました。
若ちゃん、そしてわが母、
楽しい時間をありがとう!
長々お付き合いくださいまして、ありがとうございます。
新米ファンなので、行き届かない点も多々あるかと思いますが、
どうかお許しくださいませ。