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「幽霊見える」悩む被災者  宗教界が乗り出す

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「幽霊見える」悩む被災者  
        宗教界が乗り出す


■癒えぬ心の傷、宗教界「相談を」

 「お化けや幽霊が見える」という感覚が、東日本大震災の被災者を悩ませている。震災で多くの死に直面した被災者にとって、幽霊の出現は「心の傷の表れ」(被災地の住職)という見方もある。だが、行政に対応できる部署はなく、親族にも相談しづらい。心の傷を癒やすよりどころになろうと、宗教界は教派を超えて取り組んでいる。

 1月初旬、仙台市の仮設住宅に住む70代の夫婦が市内の浄土宗寺院、愚鈍院をお参りに訪れた。いつも通りあいさつを交わした中村瑞貴住職に、夫が「実は…」と口を開いた。始まったのは「お化け」に関する相談だった。

 「仮設住宅に何かがいる。敷地で何かあったんじゃないかと思う」という夫に、中村住職は「供養しましょうか」と応じた。仮設住宅でお経を唱え、供養を終えると、「誰にも相談できなかったんです」。夫はホッとした表情でそう打ち明けたという。

 「水たまりに目玉がたくさん見えた」「海を人が歩いていた」…。被災者の“目撃談”は絶えない。遺体の見つかっていない家族が「見つけてくれ。埋葬してくれ」と枕元に現れたのを経験した人もいる。

 ただ、被災者がこうした相談を持ちかける機会はまれだ。キリスト教や仏教など教派を超えて支援活動を行っている日本基督教団仙台市民教会の川上直哉牧師は「(お化けは)行政には対応できないし、親族や近所にも相談しにくい」と話す。

 一緒に支援に関わる宮城県栗原市の通大寺(曹洞宗)の金田諦応住職も、「いる、いないは別にして見ているのは事実。みな、心の構えがないまま多くの人を亡くした。親族や仲間の死に納得できるまで、上を向けるようになるまで、宗教が辛抱強く相談に乗っていくしかない」と話す。

 金田住職は昨年9月、川上牧師と一緒に仙台市内の仮設住宅の自治会長に招かれ、お化けの悩みに関して講話を行った。金田住職は「多くの人が亡くなり、幽霊を見るのは当然。怖がらないでください」と講演。参加者は納得したような表情を見せていたという。

 金田住職はいう。「幽霊について悩むことは、亡くした家族のことから少し離れて生と死を考えるきっかけにもなる。そこから生の世界で前に進む姿勢を示せるようになることにつながればいい」

 各教派でつくる宮城県宗教法人連絡協議会は僧侶、神父、牧師、神主が電話で相談に乗る「心の相談室」を実施しており、金田住職は「気軽に相談してほしい」と呼びかけている。連絡先はフリーダイアル0120・828・645。水曜、日曜の午後3〜10時。 (荒船清太)
                               (産経新聞/infoseek楽天ニュース)



《幽霊》について誰かに相談したくても、
不謹慎、みたいな気持ちもあるのかなあと思いました。
怖がらず、見えている現象を受け止めていればいいではないか、というような・・・?

当事者ではないので、
それこそ何を言うのも不謹慎な気がしてしまうのですが、
無念の思いがあるだろうことは想像に難くないではないですか。

かたちになるボランティアもあれば、
ならないものもあると思います。

ぜひ、宗派、宗教の違いを超えて、
宗教者だからこそできるボランティア、いえ、
宗教者の仕事をなしてほしいと思います。
いまこそ、宗教者が求められているのではないかと思います。


無料相談もきちんと載せてくれている記事なのでご紹介しました。
相談しにくい案件だと思うので、もしお困りになられている方がいらしたら、
どうぞ、教えて差し上げてくださいね。








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