はなまるカフェ
《綾野剛》の巻
2012-08-10
さわやかな綾野剛さん、でした。
クレバーだなあ、とインタビュー番組登場のたびに思います。
綾野さんが投げかけた、発した言葉は見る人のこころにしばらくとどまり、
余韻を生む気がするのです。
話をスルーさせない、話し上手で素晴らしい、
奥行きの深いひとだなあと思います。


いきなり、岡江さんに花を一輪プレゼント。
朝のスタジオに映える《ひまわり》ですよ。
ぐっと来ますね、このセンス!
冒頭で出演作品のご紹介。
クローズzeroやGANTZ、るろうに剣心など。
おめざが「秋田県のじゅんさい」です。
じゅんさい???
唸りましたね。このサプライズ。
おめざ、でも気を抜けないな、綾野さんは。
「《じゅんさい》はむこうからやってくる」
ものなのだそうです。そのニュアンス、わかる(笑)
感慨深げでいきなりテンションあがってましたよ、綾野さん!
(ご自分でリクエストされたわけであるのに。感慨深い? 笑)
《個性的なのに主張しすぎない》感じがいいのだとか^^
「あ、これはナンだろう、あ、またおまえか、
おれ、好きだったのかもしれない。
ちゃんと調べたら《じゅんさい》だとわかりました」って。
憎いなあ、綾野さん。
恒例のお写真お披露目。
1枚目の写真。
「仮面ライダー555」のときの怪人と綾野さんの写真。
感情的になると怪人に変身するという。
木曜日は元ウルトラマンの杉浦太陽さんもレギュラーなので、
ヒーロー&ヒールの2ショット。(間に一般人がおるけど:笑)
その絵ズラが面白いですよ。
杉浦さんからの質問で、「悪人をやるってどうですか?」と聞かれて、
「普段できないことを、悪はとことん、悪になれるというか、
怪人になると、あんなことできるんだ、こんなことやっていいのかとか、
いつも負けっぱなしでしたけど」と。爆笑でした。
もともと役者をしたかったわけではないけど、
スカウトをきっかけに、オーディションを受けて、
仮面ライダーに受かったのだそうです。
監督の石田さんが妥協なく、
気持ちで向き合ってくれたのにこころうたれて、
役者はじめよう、とそこで思ったそうですよ。
「お前が素人だろうが何だろうが見てる人には関係ない」
その時のエピソードとして、
あるシーン、どうしてもうまく行かなくて、
結果的には23テイク撮ったらしいんですが、
途中、何をどうやればいいのかわからなくなったとき、
「お前が素人だろうが何だろうが見てる人には関係ない」
監督にまっすぐ言われた(怒られた)のだそうです。
撮り終わったとき、監督が
「100点じゃないけど赤点じゃねえよ」と言ってくださったそうです。
とても大切な時間だったそうです。大切な出会いであるというか。
これは以前スタジオパークでもおっしゃっていましたね。
石田監督は今も簡単に逢いにいけない人なんだと。
距離ではなくて、精神的に、まだ胸をはって行けないと。

「カーネーション」については、
脚本家の渡辺あやさんや共演者の尾野真千子さん、
全部に対して想いがある、
《尊敬》しているのだそうです。
主人公の糸子と綾野さんが演じた周防は
決して肯定できる間柄ではないのだけれど、
ひとの愛っていうのは何かを超える瞬間があってそれが尊敬だと思うと。
そのさきに道徳では語れないなにかがあると思っていて
そういうことを知らしめてくださったことにもついても、
尊敬しています。と、語られていました。
このくだりでは「あー、このインタビュー聞けてよかったなあ」と思いました。
実に深い話ではあるし、なるほど、だからあの恋愛は成立したんだと思いました。
「カーネーション」のなかでも、従業員や家族が中傷にさらされ、
それでも糸子が周防さんと別れない、と(そのときはまだピュアだったのですけど)
決然と言えた理由。
周防さんが糸子をみつめるまなざし。
当時、それをなんと言ったらいいのかよくわからなかったけれど、
なるほどなあ、と思いました。
そして、恋愛のなかに《尊敬》が存在すると、
愛が世間的な常識では縛りようがなくて、
純化されてゆくのだとも、作品を通して思いました。
あ、個人的な感想ですみませんが^^
「《カーネーション》のオーディション、
髪も長かったんで、僕みたいな人間が朝にでて、
(放送)事故にならないかと思っていました。
エキセントリックな役も多かったし」
ここ、爆笑でした。
「尾野さんとは他の番組(mother)できつい役どころをしていたんですが、
オーディションに呼んでくださったことに感謝して、
誠心誠意きちんと用意して、お芝居して
精一杯頑張ろうと思いました。
(役をもらったのは)冒険してくださったんだと思います」
このあたり、真摯で謙虚な姿勢が言葉にしっかり反映されていたと思います。
ひたむきなんでしょうね、表現するということに関して。
周防さんの役をもらったことについては、
綾野さんのおばあさんが喜んでくださって、
電話をかけると、声が艶やかになっていたそうですよ。
出番が終わってからは元に戻ったそうですけど(笑)
印象に残る役者さんとして、尾野さんと香川照之さんを挙げておられました。
尾野真千子さんは奇をてらっていない素晴らしい女優さんだそうです。
集中力がすごくて、ひきこまれたおかげで、よかったと。
オンオフがはっきりしていて、本番が終わると途端に素に戻って。
一緒にいると愉快らしいです。
「香川照之さん、印象に残らないひとがいるんでしょうか」
綾野さんの言葉に爆笑。
香川さんは普段もパワフル、品があるひとで、
まわりをちゃんと観ている方なのだそうです。
若い役者が萎縮しないようにコミュニケーションを積極的に
とってくださる方でもあるそうですよ。
小栗さんともとっても仲がいいですよね、香川さんは。
小栗さんがかつて、香川さんに相談に乗ってもらったりもすると
言われてましたっけ。「キサラギ」からかな?
小栗さんと綾野さんは同じ事務所だから、それもあって、
余計に仲良くなりそうな予感がする(笑)
香川さんはひとに向き合うのが好きなんだなと思う、と、
綾野さん、言われてましたよ、
強烈な芝居も繊細な芝居もされるので印象にのこると。
綾野さんが目指したいタイプというか、
その道の先におられる俳優さんであるような気がしますね。

10年間使っているバッグを写真で紹介。
地方に行ったり舞台の稽古はこのかばんを使うとか。、
黒い、なんだろう、どんなTPOにも合いそうなバッグでした。
いま、ある作品で、乗馬の稽古をしていて、
乗馬の稽古の場所で撮影したとのことです。
次の写真はケニアで撮ったマサイ族の写真。
白黒の凄く素敵な写真。
題名《一夫多妻》(笑)
男性がジャンプしている瞬間をとらえた、
素晴らしい写真なのですが、
現地では高いジャンプを飛べる人が
男の人として値打ちがあるのだそうです。
綾野さんは当時、
ジャンプの高さが2番だったので、人気出たそうですよ。
それまで長髪だったから《マダム》と呼ばれていたのに。
マサイ族が運動不足なんじゃないですかと(綾野さんが謙虚すぎるー!)
面白いなあ、綾野さん(笑)
ファンならご存知だろうけど、綾野さんの運動神経と、
身体能力は素晴らしいですもんね。
でも、マサイ族すら負けるとはー!!!(GANTZ参照:笑)
後半は《解体新書》コーナー。
起きてからは10〜20分、ぼーっとしているとか、
最高睡眠時間は20時間とか、
得意料理は手羽先のコーラ煮とか、
最近、泣いたのは(東京の)友人との久しぶりの再会とか、
俳優になって変わったのは優しくなれたこと、
内省的になったせいかなと、
テンポよく、綾野さん、紐解かれてゆきました(笑)
次の写真。舞台の稽古中。
生演奏をしなければならなくて、
布袋さんが楽曲を提供してくださっているので、
試行錯誤しているのだとか。
ギターの練習に必死で、指が切れて、固くなって、
それを薬丸さんや岡江さんが確認されてました。
その舞台は《ロックオペラサイケデリックペイン》
物理的にやることが多いのでたいへん。
努力を惜しまずにやっている、とのことです。
やればちゃんと返ってくるものだから、と。
舞台はどういうところを見てほしいかとの質問に、
人間がいかに愚かか、愚かであるからこそ、
人間らしくあれるという、
そういうところを見てほしいそうです。
視聴者からの質問は《夏の思い出はなにかありますか》
夏になると、川であゆややまめをとっていた。のだそうですよ。
美しい川なんでしょうね。
そういう自然に育てられたひとが、
あんなに、なんだろう、
あらゆる垣根を超えて、
芸術全般に《綾野剛》を刻印していくということに、
驚異を感じざるを得ません。
こう言ったら悪いけど、
香川さんには出せない色気、官能的魅力を加味して、
綾野剛の世界、を着々と創り上げてゆかれるんだろうあなと思います。
サイケデリック・ペイン「神様!アンタに喧嘩を売ってやる!」
布袋さん提供の曲ですよ。ってわけで、綾野さんは布袋さんのパートをやってるわけだ^^
ギター弾いてる綾野さんも、文句なしにかっこいいですね
早弾き、マスターするまで、たいへんだったろうなー。
舞台で生演奏聴けるなんて、いいなー。
主役の福士誠治さんは斎藤工さん、波岡一喜と芝居のユニットを組まれていますけど、
歌もお上手だなと。(杉浦太陽さんに似てるといつも思う^^)
サイケデリックペインの公式サイトはこちら
最後に、綾野さんの超絶かっこいいMADがあったので、
ご紹介しておきます。動画製作者さまに厚く御礼申し上げまする。
綾野さん、今回もまた、
貴重な時間をありがとうございました。