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フロントランナー《松山ケンイチ》「朝日新聞《be》」(上)

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★★★昨日までの総閲覧数、1079万3500.
日々ご来館ありがとうございます。
《清盛チャット》(笑)ご参加ありがとうございました。
毎週、出入り自由(笑)で次回からは昼間からコメント即時反映いたします。
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(中傷誹謗に類するものは後ほど削除いたします)よろしくお願い致します♪


フロントランナー《松山ケンイチ》
      「朝日新聞《be》」(上)


転げ落ちそうな前傾姿勢で馬にまたがった若者が、全速力で突っ込んできた。
長い髪を逆立て、目をつり上げ、歯をむき出しにした鬼の形相だ。
今月始まったNHK大河ドラマ「平清盛」で主人公を演じる。
昨年10月、清盛がライバルの源義朝と馬を競う場面の収録が公開された。

馬を下りると「殺意」は消え、故郷・青森県の方言交じりの、少しぶっきらぼうに
聞える話しぶりと、ちゃめっ気のある笑顔が戻った。
「この馬は僕と一緒で、頭に血がのぼりやすくて、力の抜きどころが分かってないんです」
すぐ熱くなるのは、台本にある清盛像だ。
だとすれば、「頭に血がのぼりやすい僕」とは松山さんであり、清盛なのか。
そんな風に思っていると、別の日には「清盛と僕に共通な部分はない」とし、
「(とはいえ)台本ばかり読んでいるから、
どんどん自分の思考回路が清盛に似てきているのかも」と分析した。

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力を入れていると明かすのは、「清盛ができる体力づくり」。
休日はジムに通う。武芸や舞の稽古に汗を流し、身体感覚で清盛像をつかんできた。
流鏑馬の撮影では、5回中、3回を的中させるなど、
半年の練習でプロもうならせるレベルに到達していた。

本番までにせりふも動きも完全に自分のものにする。
カメラが回るたび、新たな演技や表情を見せ、周囲を驚かせる。
そんな貪欲さが共演者を刺激する。
源義朝役の玉木宏さん(32)は初挑戦だった「競べ馬」(くらべうま)のシーン後、
「上手ですね」と言葉をかけられた。
「年下とは思えない存在感。不思議と闘争心をかき立てられる俳優だ」と話した。
「若手が切磋琢磨する群像劇にしたい」という制作陣は、
松山さんの「共演者の芝居を引き出す力」に期待する。

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これまで映画中心に活動、30本以上の作品に出演している。
「憑依型俳優」「カメレオン俳優」の異名を持つ。

「デスノート」(2006年)では、頭脳明晰な探偵「L」役で、
無機質な口調が原作の漫画から抜け出たようなシュールさを醸した。

「デトロイト・メタル・シティ」(08年)では、
「退廃的なカリスマロッカー」「優しくウブな音楽青年」を熱演し、
「ウルトラミラクルラブストーリー」(09年)の奇行が目立つ農業青年役では、
青森の山林を野生動物のごとく疾走。
異端の人物像を示し、映画関係者やファンの度肝を抜いた。
「初対面で、日本の映画界を背負う若者だと直感した」。
と、映画監督・プロデューサーの角川春樹さんは言う。
自身が制作した映画「男たちの大和/YAMATO」のオーディションで出会った。
鋭く透明な眼光に「和製ジェームス・ディーン」を感じたという。
「役についての理解力がずば抜けて高い。だから自分を空っぽにした演技ができる」

似たような作品であふれ、斬新であることが困難を極める現代の映画・テレビ業界。
そこを「貪欲」で「空っぽ」な若者が野放図に走り回り、風穴を開けようとしている。
                               (文・寺下真理加)


■この記事、続きます。
 コメントは後ほど(下)を書き起こしてから^^
 (下)を楽しみに待っててくだちい^^、すみません。



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