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まろうさぎさんの《清盛ファイナルパーティレポ1》 

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まろうさぎさんから、《清盛ファイナルパーティ》のレポが届きました。
いつまで続くんだろう、というのは、めっちゃ嬉しい感想でござりますよ、まろうさぎさん。
ありがとうございます。レポ1だけでも1万文字を超えておりまする(涙)



まろうさぎさんの《清盛ファイナルパーティレポ1》
          (いくつまで続くんだろう…笑)


樹さん
3月17日 清盛ファイナルパーティに行ってきました!!
3時間の予定が4時間にも及ぶ大盛り上がりのイベントで、いやぁ、面白かった!!
とりあえず、写真と、第1部の途中まで。
長くてごめんなさい!!でも、最後だもん!!頑張らせてください。

細かいことは、またコメントで。

まろうさぎ

*******************************************************

「平清盛」ファイナルパーティー 2013年3月17日 東大福武ホール

大河ドラマ「平清盛」のファイナルパーティーが行われました。当然、在京の清盛クラスタとして、
参加せずにはおられません!
12:30頃に会場につくと、開場までまだまだあるのに、すでに50名ほどがいらっしゃる。
私は、友人と「マイ・バック・ページ」の安田講堂を見に行き(ついでに三四郎池も)、1時前には会場へ。

本郷先生が、ADさんのように、椅子の調達に走り回っていらっしゃいました!
(お手伝いを申し出たのですが、
「いやいや、皆さんは今日は楽しんでください」と笑顔でおっしゃってくださいました。
またあとで、話が出ますが、日曜日で閉まっている教室も多く、とにかく動かせる東大中の椅子を
かき集めてくださったとか)
もともと、「清盛クラスタの熱さをNHKは甘くみているんじゃないか」と思っていましたが、案の定!
開場1時間前から、すでに100名近くが集合。
サイン入りポスター写真を撮ったり、台本を見たり、いろいろとしておりました。
(写真参照)

14:00前に開場。
全員にポストカードセットを配布。(400部あったそうですが、なくなってしまい、不足したので、
それ以上、いらしたことになりますね)

14:10
 コ・プロデューサーの方(か広報の方?最終回のNHKでも仕切っていらっしゃいました)の洒脱な
説明で、まだイベント開始前にも関わらず、DVDが流れます。
まずは、名場面を集めたダイジェストDVD(5分)

14:20〜(14:35)
 玉木さんのクランクアップインタビュー。玉木さんは現代人の格好。茶ジャケットにグレーシャツの
カッコイイお姿♪(総集編DVDに入るのではないでしょうか)
印象に残ったところ。
 ・義朝がいて清盛がいて、現代があるんだなと本当に思った。
 ・最後の共演シーンは、頼朝として殴られるところで、無言だったけれど、印象に残っている。
その時に「義朝が玉木くんでよかった」と松山くんに言われて嬉しかった。
 ・松山くんの演技は、ほとんどの作品は見せてもらっているけれど、役の印象が全く違うので、
それを自分の目で確かめようと思ってた。本当に清盛になりきっていた。
 ・「清盛名物コーンスターチについて」 最初はびっくりしたけれど、今となっては懐かしい。
  最初はいいんだけれど、汗とまじると粘着力が出てきて大変だった。目に入るとねちゃねちゃする(笑)


14:40〜(14:55)
 平治の乱PR映像(放送済み)

ここで、悲しいお知らせと嬉しいお知らせがあります。
悲しいお知らせは、「本郷先生からの連絡で、東大中のイスを使い果たした!」ということで、
立ち見の方、申し訳ございません。
皆様譲り合ってくださると嬉しいです。この会場が180名入って、座席も入れると300名入るんですが、
現在400名近い方にいらしていただいてます。
うれしいお知らせは、ここにICレコーダーがある!ということは、NHKエンタープライズの方から、
このイベントを文字にして、ダイジェストではありますが、
総集編のおまけとしてつけることになりました!(拍手)
もうすぐ始まりますので、もう少々お待ちください!!


15:06 下手から登場!拍手喝采!!
上手より、磯P・柴田D・藤本さん(俳優)・吉松さん(音楽)・本郷先生(時代考証)着席。
(本郷先生は、スーツに着替えていらっしゃいました!)
藤本さんが、手をあげて会場を盛り上げる!
(以下、敬称略)

磯:
今日はファイナルパーティーということで、よろしくお願いいたします。
皆様、こんなにたくさんお集まりいただき、こんなに多くの方にいらしていただいてうれしいです。
本郷先生にはご迷惑をおかけしますが3時間ほど一緒にお楽しみください。よろしくお願いいたします。
では、今日のゲストの方々から、まず一言ずつ。

柴田:
えー皆さん、どうもありがとうございます。清盛が終わって3か月もたつのに、
こんなに集まってくださって、感動しております。よろしくお願いいたします。

藤本:
忠清でございます。忠清を演じさせていただきました藤本です。
本当に180人のキャパに300人以上集まってくださって、緊張すると同時に
とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
今日は裏話をたくさん喋っていいということなので、楽しみです。

吉松:
音楽担当の吉松です。主役よりある意味、出番が多い役割です。
でも、一緒に仕事をすることはなくて、スタッフの方とも、時代考証の先生とも初めて会いましたし、
交流がなかったので、終わってはじめて交流をさせていただくことになりました。

磯:
会場のことから、本日はお世話になっております、本郷先生です。
本郷:
どうも、立ち見の方、本当に申し訳ありません!ゆずりあってどうかご覧ください。
イスをかっぱらってこられるといいんですけれど、今日は日曜日なので、セキュリティーで
カギがかかってるんですよね。
で、今、同じ階で、子どもたちのワークショップをやっているんで、カツアゲしようとも思ったんですが(笑)、
純真な瞳で「おじちゃん、何してるの?」と言われたら
「おじちゃん、悪い人なんだよ」とは言えない(爆笑)
ですから、疲れてきたら、「そこ、座らせていただけませんか?」と、
気弱そうな方を選んで声をかけてください(笑)

磯:
今日は3時間ほどを予定しておりまして、
最初の1時間はフリートークで、お題に沿うような形で、次の1時間はオールアップ集の映像を
ご覧いただきます。
清盛の主だった方は映っておりまして、素の表情が出ているのでお楽しみいただけると思います。
後半の1時間は、ご質問とゲームなどできればいいなと考えております。
よろしくお願いいたします。
(お題が画面に)
何から行きましょうか。ではまず「東大」から。
今年、東大入試の二次試験に清盛とその時代が問題になりまして。
(本郷:僕(が出題したん)じゃないよ!)
僕も問題を見たんですけれど、2問目が中世で、これならいけそうな感じの問題だったんですが。
(東大の問題が画面に)

本郷:
古代1問、中世1問、近世1問、近現代1問と出るんです。でも、僕じゃないよ(笑)
これは、東大で僕がいかに愛されているかという証拠なんです(笑)
僕の先輩…先輩はないか、同僚か後輩が、「そういえば、本郷が時代考証やってたなぁ」と
思って出題したんだと思います。
最悪、奥さんという可能性もありますが、違うと思うな。
誰だろ?いや、これ言うと、僕、首になっちゃうんで言えないですが、なんとなく顔は浮かぶな、うん。

磯:
設問Aが「奥州藤原氏はどのような姿勢で政権を維持しようとしたのか、2行以内で述べなさい。」
設問Bが「頼朝政権の完成として、なぜ奥州藤原氏を滅ぼそうとしたのか、その理由を述べなさい。」
(本郷:これ、答え、ないです。学会でもいろんな説があります)
設問Cが「平氏政権よりも、頼朝政権が安定した政権(幕府)となりえたのはなぜか、地理的要因と
武士の編成のあり方の両面から述べなさい。」
このあたりなんか、清盛を見てたら、答えられるんじゃないかと(笑)

藤本:
こうして、文章になると難しいですね。僕はムリです。

本郷:
いや、藤本さん、推薦という制度が始まりますから(笑)藤本さんなら、水泳部の顧問として、
いつでも歓迎します!
(磯P:他大学でも、今年は清盛に関連する問題がいくつか出たそうで)
いや、まあ、(大学教員も)罵りながらでも見てるんですよ(笑) 高橋先生がいらっしゃる関西は
鉄板で見ていますし、
関東は、僕のことを罵りながら、とりあえず見る。だから、出やすいんですね。

磯:
じゃあ、今年は八重の桜が出るんじゃないかと(笑)
次は「芝居と音楽」で。
これは、事前の質問で、音楽を作る方から見ての清盛の魅力と、脚本と音楽の関係についての質問が
ありました。

吉松:
面白いなぁと思ったのが、この時代、日本の音楽と感じるものがまだないんですよね。
尺八もないし、平家琵琶も、平家が滅んだから出てくるのであって、
日本の音楽というと雅楽くらいしかない。
だから、我々が考えるイメージとは違って、音階を見ていくと、わりと西洋音楽っぽいんですよね。
あとは、春夏秋冬で音楽が違うんです。春には春の調べがあって、厳密に言うと、キーが違うし、
演奏する方法も違う。
だけど、そこまでやって、分かる人がいるのかも分からないし、無視して書きましたけど(笑)。
音楽的には難しい時代ですね。また平家は清盛も笛を吹けますし、音楽の名手が多い。
さらに、後白河は、ご存じの通りの方ですから、「今様カラオケ大会」をやってる人で、
この回、作ってほしかったなぁ(笑)
「梁塵秘抄」の33番「遊びをせんとや」とか言うと、生演奏が始まって…というのは、
カラオケの本と同じだから(笑)
そして、だから音楽的に遊べる面があるので、今までの大河とは違った音楽を供給できたと思います。
でも、最初は「タルカスを使え、ピアノを使え」と無理難題を言われてバトルを繰り広げました。
想像を絶する臨界に立った気がします。
だから、「面白い」と「訳わからない」が入り混じった、
誰も想像できなかった境地にたったんじゃないでしょうか。面白い仕事でした。

磯:
柴田さんが、吉松さんにお願いしたんですよね。

柴田:
吉松さんの音楽を聴いていて、僕は「5月の夢の歌」がものすごく好きで、清盛の底に流れているのは、
こういうピュアな音楽なんじゃないかと、
そういう単純な発想から、壮大なことになってすすんでいったんです。
テーマ音楽はN響が演奏するんですが、ピアノだけでやってもいいかなと考えていました。
平安時代の今様や雅楽から、タルカスやアベマリアまでの幅広さをもっていらっしゃるのが
吉松さんだったのでお願いしたんですが、
全部(希望を)ぶつけたら、「欲張りすぎ!」と怒られました。

吉松:
ピアノを使うとか、タルカスを使うとか、聞いてはいたけれど、イメージだと思って、
まさかそのまんま使うとは思わず。
だって、今年は坂本龍一さんがテーマ音楽をやってますけれど、まさか「戦場のメリークリスマス」を
そのまま使わないでしょ?
だから、「タルカス」を本編で使うとは思わなかった!
アベマリアだって、館野さんに(テーマ音楽の冒頭を)お願いしたから
録音のついでにちょっとお願いしただけだったから、本編で流れてきて、僕はひっくり返りました。
毎回、面白かったとビックリ仰天があって、「ここで、これかよ!」と1回は必ず呟いてた(笑)

磯:
テーマ曲をN響で録音する時も、面白くて、N響は日本有数の楽団ですから、
プライドがあって敷居が高いんですよね。
ドラマのテーマ曲も演奏する機会が多いと、結構(楽団員から)厳しいことを現場で言われたりするんです。
でも、吉松さんの場合は、N響を叱りましたもんね。

吉松:
一人一人は性格いいんですよ。
でも、N響となると、簡単なテーマだと、サラサラと演奏して、はい終わりでいいでしょって
帰ってしまったり、
作曲家の書いたものを否定したりするんです(笑)
だから、僕は2時間、帰れない音楽を作ってやろうと(笑)。結局1時間30分くらいだったかな。
でも、誰一人、自分の演奏部分で手いっぱいで、文句を言う余裕がなかった!
それと、指揮者も音をきれいに録りたがるんですけど、こっちは汚い音が欲しい。
たとえるならば、ロールス…あ、NHK的にはまずいか(笑)、
高級外車が時速100キロで飛ばすような音はダメで、
100ccくらいのバイクが空中分解しそうな100キロがほしいと言ったら、意味が分からず凍り付いてました(笑)

磯:
楽団員だって、人間がやってるんだから、そんなふうにはできません!とか怒られたり(笑)
でも、テーマ音楽って2分30秒でおさめなければいけないので、「いや、やってください」とか。

吉松:
でも、あと9秒縮めろと、ディレクターが言ってますから、とかウソもついて(笑)

柴田:
その現場にいたかった!僕はロケに行ってて、その現場にいられなかったけれど、演奏家に
「上手すぎるから、下手に弾け!」と言ってるところにいたかったなぁ。

磯:(吉松?)
大河の王道のイメージでありながらも全体の中に、それぞれのテーマが要素として入っている音楽で。

吉松:
最初にオファーがあった時は、題材(清盛)と松山くんがやるという以外情報がなかったんで、
まず「遊びをせんとや」で始まって、どんどんのし上がっていって、どったんばったんして、
そしてまた「遊びをせんとや」で終わるというのを自分で考えて作ったんだけど、
台本見て、考えていることが似ていてホッとしました。
音楽は半年前にテーマ曲ができちゃうんで、ぜんぜん方向性が違ったらどうしようと心配しました。
それから、源氏や清盛のテーマも組み込まれていて、それもうまくいって、
何度聞いても聞きあきるってことはなかったと思う。
最初は何だこれ?と思っても、聞いているうちに味が出てくる、ドラマに応じて、
あ、これかということがうまくできたと思ってます。

磯:
演じていて、藤本さんはどう感じていましたか?

藤本:
本当に引き込まれる音楽だったと思います。
スタジオでは音楽がないので、音楽がつくと、「こういうことだったんだ」と嬉しいし、
(自分のシーンに音楽がつくと)大事にしてくれてるんだなと思いました。
あと、オープニングの「ダンダン!」のところで、自分の名前が出ると嬉しかったです。
そういうタイミングが多くて(笑)

磯:
タイトルのところで、誰がどこに出るかも結構重要ですよね。

藤本:
僕、劇団四季にいたんですけど、まだ演技ができない時、お前音響やれ!と言われた時があって、
その時に自分の好きなタイミングで音をつけたりできて、芝居には大事だなとその時に学びました。

柴田:
音楽の打合せは、まだ台本がない執筆中にしたんです。
昔は、台本が出て、撮影して、絵があって、それを作曲家に、という時代もあったんです。
そういうやり方の方が面白いこともあるし、
どちらも何を作っているか知らなくて、両方あわさった時にしか分からない、
作ってる方もびっくりする瞬間があることもあって(今回はそういうやり方にした)。
作る時は大変ですけど、できあがった時もドキドキです。吉松さんにまず最初に送って、
感想を聞くのが怖かったですもん。

吉松:
(大河音楽の)先輩の話をきくと、NHKに週3で通って、600曲くらい書くと言っていたんで、
もし、そういうやり方をするなら断る!と最初に言ったんです。
中だるみしてくるし、予算がなくなって、クライマックスにしょぼくなるのはイヤなので、
イキのいいバランスでボン!と作りたかった。
いや、長い大河の歴史の中では、20曲くらい作って音沙汰なくなった作曲家もいたらしく(笑)、
NHKには安定供給させるノウハウもあるんですよね。
で、僕は初めての経験だから、「こいつは本当に書くのか」とお互いに様子を見ながら、
最初は探り合ってた感じがありました。
今だから言うけど、3回くらい、もうやめる!と言って、メールも返事しなかったことがある(笑)
1か月前にテーマ曲も最初はボツになって、激怒して、2週間メールを無視したり。
でも、それが結果オーライになって、まあ、視聴率からするとダメだったのかもしれないけれど(笑)、
喧嘩するほど激しくぶつかり合って作ったものでよかったと思う。
毎回1回は泣かされちゃうんだから、自分で書いたのに、おかしいんだけど、
アベマリアとか流れてくると泣いちゃう。
あれは、館野さんが威力もあるんだけど、ふつうのコンサートで館野さんが演奏するだけで聴衆は
泣いてしまうんだから、あれを泣くシーンに流すのは反則(笑)
今回、僕の曲もあるけれど、演出の力、NHKの底力というのを思い知った。

柴田:
(音楽をつけるのは)出来上がった時にその時の感覚が大きい。ある程度まとめて撮るので、
最初に全部使っちゃうわけにいかないから、
アベマリアもず〜〜っとガマンしてガマンして…12回目でそろそろガマンできない!と思って使ったし、
アクアタルカスも嬉しいけど、ガマンしてガマンして、40何回でやっと使う!みたいにしてました。

磯:
アベマリアは璋子の亡くなるシーンで初めて使ったのかな。アベマリアが使うたびに、
「あの曲、なんですか?」と数本の問い合わせがありました。

藤本:
時代考証からして(アベマリアとかタルカスを使うことは)どうだったんですか?

本郷:
いいじゃないですか、ドラマですもん!
「当時の歌じゃない」とかネットで言われて「当たり前だろ!」と思いました(笑)
Twitterでは丁寧な言葉を心がけていますが、画面に向かって毒づいてました
「この素晴らしさが分からないヤツは捕まっていいよ!」とか(爆笑)

磯:
では、さきほどから「タルカス」の話も出ていますが「タルカス」について。
とても評判よかったんですけれど、「タルカス」を使うことになって経緯を。

吉松:
東京フィルハーモニーの100周年に何かオケ曲を書くことになって、若い頃に聞いた「タルカス」を
40年くらいずっとオケにしたいなと思ってて、書いたんですよね。
でも、当時はクラシック界にプログレが分かる人がいなくて、チケットが100枚しか売れなかった。
3回コンサートやるはずだったのに、1回でボツになって。
でもそうしたら、そのうち、プログレファンが、隠れキリシタンみたに出てきて(笑)話題になって、
キース・エマーソンも認めてくれて、それがきっかけですね。
で、CDになって、それがテレビでも紹介されて。柴田さんなんかは、それを見てくれたんじゃないかな。
歴史から見ると平安時代って若いから、ロックの時代なんですよ。雅楽はロックバンドなんです。
リズムパートがあって、メロディーがいて、舞楽もあって、
だから「平安プログレ」を合言葉にしていました。
でも本編に使うとは知らないで、予告編で流すというのは聞いていて、
でも1月に入って本編でも使うって知ってビックリしました。
「タルカス」のキース・エマーソンが大河で使うと知って、自分のHPでも書いてくれて、この20日に
タルカスを再演するんですが、それをキース・エマーソンが聞きにきてくれることになって(拍手)、
明日から来るんです。
本当に不思議なことになってきました。これも清盛効果ですね。
ジャケットも「タルカス」なのに、清盛の髷が書いてあったり、CD会社も遊んでます(笑)

柴田:
今様は当時のプログレだ!今様はプログレッシブだから、
後白河はプログレッシブマニアということになります。
ただ、フルオケ以上にメンバーが必要なので、これだけにしてね、と言われました(笑)

吉松:
テーマ曲より編成が多くて、あ、だから、使わないわけにはいかなかったのか(笑)

柴田:
「タルカス」は力がある曲ですべてをなぎ倒してしまうので、
セリフも聞こえなくなっちゃうんですよ。だから2回目の賭場で清盛が初登場するシーンで使いました。

吉松:
オープニングで(「タルカス」と)書いてあるのが残念だよね。突然流れてくる方が面白い。

磯:
洋楽なので、DVDとか権利交渉が大変なんです。版権エージェントと交渉なんかを全部やって。

吉松:
厳密に言うと、「タルカス」は3人の権利関係者がいるはずで、ドラムパートなんか、
カールパーマーがなんか言ってくるかも。

磯:
……(え!と固まった様子に場内笑い)
(気をとりなおし)「平安プログレ」と言う言葉を使い出したのは、誰ですか?

柴田:
打合せをしている時に出てきたんです。

本郷:
プログレッシブがあるなら、鳥羽上皇とはデスメタルとかありだったんじゃないですか(笑)
今度の大河の時は、ぜひ検討してください(笑)
あの当時の音楽って、たとえば、グレゴリオ聖歌は、声明といってお坊さんの読経によく似ているし、
西洋と同じだったと思うんです。それがどんどん変わっていったんだと。
平安の音楽は生きている音楽で、僕は清盛にぴったりだなぁと思ってました。お世辞ではなく!

吉松:
プログレ「タルカス」の音楽は5拍子なんですが、雅楽の音楽で「やたら拍子」という2拍子と
3拍子の組み合わせがあるんです。それ、5拍子になりますよね。
やたらと難しいというので「やたら拍子」と言うんですけど、
それは雅楽の世界ではふつうの言葉として使われているので、そういうリズムもあったんです。
それをアップテンポでやると「タルカス」になる。

磯:
当時の雅楽も、今様もたくさん書いていただきました。

吉松:
口ずさむ程度のも含めて10曲くらい書きましたね。白拍子が出てくる時に流れているのも含めると。
使われないものもありましたけれど、
合唱と今様・オケを組み合わせるネタはかなりたくさんできました。
いや、しかし、「今様大会」やりたかったなぁ。終わってみると50回って少ないですね。

磯:
松田翔太さんが一番今様を歌っていましたが、彼はどういう感じでしたか?

柴田:
積極的にとっても熱心でした。音程とるのが大変なんですよ。それをものすごく練習したし、
苦労してました。しかもお芝居をしながら、気持ちをのせて歌うので、大変でした。
後白河は今様の名手なので、(音程を)外すわけにはいかないし、彼は一番今様を歌ったし、
作曲していただいたものはほとんど歌ったんじゃないかな。

吉松:
本当は作曲家が歌うんだけど、僕は初音ミクで録音したので、それで大騒ぎになって、
そっち方面の人が集まってきたりしたのも、面白かったな。
でも、実際の今様って「遊びをせんとや」だったら「あ〜〜〜〜」と伸ばして美声にひたる感じで
やるので、「遊びをせんとや〜」だけで3分くらいかかります(笑)
それに、短めのセリフも言えるように、間をあけたりもしましたから、当
時、あの歌い方をしていたわけではありません!そこはくれぐれも間違えないでください!!

磯:
18回の「誕生!後白河帝」の回で、同じ歌を繰り返しましたが、舞子の歌からどんどんと
いろんな人が歌って、音楽が生きていました。

柴田:
歌でつないでいくのはキーを合わせなきゃいけないので役者さんは大変なんです。
音楽でオーケストラ(が鳴っている)とピッチを合わせる必要があるから、1回歌って、
キー確認して、またすぐ歌うみたいな。

藤本:
1回、松田聖子さんとすれ違ったんですけれど、松田聖子さんはどうだったんですか?
聖子ちゃん世代としては、ぜひ知りたいです。

柴田:
松田聖子さんは、すごい、キーが一糸乱れない!普通は歌っているうちに上下しちゃうものなんですが、
全くぶれない。しかも歌いながら舞ったりしてますからね!

磯:
スタジオは埃っぽくて、歌うを歌う環境ではないんですが、コントロールしながら歌ってましたね。

藤本:
その場にいたかったですね!!

柴田:
後白河が(乙前と)二人きりになって歌うシーンがあったんですが、松田翔太くんが、
ものすごい緊張した〜〜〜〜って言ってました。
そのシーンが終わった途端に、ものすごい溜息ついて、は〜〜〜って。そりゃそうだ(笑)

本郷:
藤本さんが「もはや武士ではございません」って言った後に「じゃあ、1曲」とかって歌い始めて、
実は一番上手かったら面白かったかも(笑)

磯:
そうそう、ミュージカル出身の方だから、歌いたかったんじゃない?

藤本:
いや、あのシーンは大事なセリフで精一杯でしたから。出していただけるだけで、もう。

(まだまだ、第1部、続きます)


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
★タルカス、貼りますー!




★その他も貼りますー!













まろうさぎさん、ありがとうございます。
取り急ぎ、記事だけUPさせていただきますね。



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