野田聖子議員、少子化対策として中絶禁止唱える?
少子化問題を【数】でどうにかしようという論調には、いい加減腹が立つ。
今の世の中、安心して、ゆとりをもって子どもと自分(親として)を育ててゆける環境が
どこにあるというのだろう。
中絶で生まれることができなかったあかちゃんが20万人いる、
その20万人が毎年いれば、少子化を食い止められる・・・算盤ずく。
数さえあればいいというのだろうか。
もちろん、あかちゃんのいのちが救われるといいと思う。
中絶は権利だ! と声高に叫ぶつもりはない。
だけど、正規雇用、終身雇用制度が崩壊し、
この先、産業の空洞化の成れの果て、あるいはTPP参加でも決まれば、
低賃金で就業する外国人と仕事を奪い合いしなければならないという、
およそ明るくない未来が待っている。
そういうことをわかっているからこそ、
子どもがもてない、あるいは1人しかもてない、
そもそも結婚できない人が増えている。
世の中がこどもを生みやすい状況からはるかに後退しているからこそ、
子どもがどんどん減り続けるのだ。
中絶を禁止したら子どもが増えるだろうという考え方は、
尊厳死を認めたら、余計な治療が行われなくなり、健康保険の収支が改善する、というのと
出所は同じなんじゃないかと思う。
望まぬ妊娠、暴力による妊娠だってあるだろう。
その場合は認めるのか。
中絶を認めるいのち、中絶を認めないいのちができるじゃないか。
いのちにそもそも例外なんかあるはずがないのに。
ひとのいのちを大切にしているように見えながら、
よその子はただの机上の数字としてしか考えてないだろう、野田聖子議員は。
野田聖子議員、少子化対策として中絶禁止唱える?
ネット上で賛否両論、様々な意見が
(J-castニュース)